一貫パレチゼーション
一貫パレチゼーションとは
貨物を出荷地点から目的地まで、同一のパレットに積みつけたままで輸送するシステム
メリット
①人件費の削減
積み込み作業者が不要となる
②作業時間の短縮
積み込み時間の短縮
荷卸し時間の短縮
デメリット
①積載効率の低下
パレットは通常145㎜程度の厚さがありトラックへの積み段数が1段低下することが多い
②パレットの回収と紛失
回収に予想外の手間とコストがかかる
③初期投資の増大
パレットの回収サイクルを考慮して余裕を持った枚数のパレットを準備する必要がある
レンタルパレットを使用する方法もある
質量・体積の大きな商品が適している
積載効率を気にしなくてよいので(重量勝ち)
経済効果の試算
①初期投資費用
2~3倍のパレットの準備が必要
②回収費用
回収サイクルの検討が必要
★欧米では一般に輸送と荷扱い(積み込み・積卸しなど)の料金は別立てになっています。
日本では、トラックの料金に輸送と荷扱いの両方が含まれています。
日本では一貫パレチゼーションにより積み込み・積卸しの作業がなくなっても荷主側のメリットはあまり多くない。
検討事項
①標準化
T11型などの標準パレットを使用する。
②パレット管理
荷受け側でのパレット管理の問題
返却の滞り→出荷側でのパレット不足
③パレットの回収
④費用負担
パレットの管理と回収の費用負担
一貫パレチゼーションの採用は輸送業者のメリット(大)→荷主側(小)
荷主側・荷受け側・輸送業者の三者で協議し事前に経費負担を決めておくことが重要