ストックロケーションの方式

ストックロケーション・システムの代表的な運用方法は、固定ロケーション方式とフリーロケーション方式の2つがあります。


①固定ロケーション方式
商品を特定の棚に固定保管する方式で、作業者にはわかりやすいです。
しかし、棚スペースに格納できなくて仮置きが発生したり、商品寿命が尽きて空き棚や不動品棚が多くなったりと、弾力性が低く保管スペースの利用効率が悪くなりがちです。継続的な棚番地の維持メンテナンスが重要です。


②フリーロケーション方式
商品と棚地番の関係を自由に設定する方式で、空き棚の発生が少なく、保管スペースの利用効率も高い。情報端末機器などの発達で、格納したロケーションの登録が簡易化されてきたことから、当方式を採用するケースが増加しつつあります。
ロケーション管理を導入すれば、出荷の多いモノは出荷口近隣に配置するなど、生産性を高めるような柔軟な配置替えが可能となります。
しかし、商品と棚番地を確実に紐づけをして、その情報を維持しないと、商品が迷子になり、出庫できなくなるリスクがあります。

棚位置は作業性も考慮する必要があります。人手でピッキング作業する場合、腰の高さがゴールデンゾーンといわれ、床から60~150㎝高が作業性もよく、ベストな棚位置になります。
フォークリフトでパレット荷役する場合は、重量棚ラックの最下段がベストな棚位置となります。