委託先の管理

入札の流れ
①委託先候補の選定
②提案の要求
委託先候補に対して提案書の提出を要求する(RFP:Request for Proposal=提案仕様書)


RFPの記載内容
〇物流システム見直しにあたっての方針
〇取り扱い品目および物流特性
〇現状物量および将来における物量予測
〇物流サービスレベル
〇その他物流システム検討に必要となる各種データ
〇提案要求内容


③提案書の提出
提案書の構成
〇提案依頼内容についての理解
〇提案システム案
〇導入スケジュール
〇費用見積もりの前提および根拠
〇見積金額


④委託先の評価
各事業者からの提案内容について比較検討を行う

料金の設定
①リソースベース型料金
あらかじめリソースの単価を決めておく(パート一人当たり単価、社員残業1時間当たり単価、坪単価など)
単価=実際の単価+管理コスト+利益
②フラットレート型料金
対象業務にかかるコストを推計し料率のもととなる単位で割った金額を基準に、契約料金を決定する

契約書の記載内容 (条件・責任範囲を明確にしトラブルを防止する)
1,目的(業務の範囲)
2,業務の細目
3,秘密保持
4,事故報告
5,損害賠償
6,損害保険
7,料金および支払方法
8,契約期間(契約期間および自動更新)
9,解約(解約の事前予告)
10,解除(有事の一方的解除要求)
11,再委託
12,法律の遵守
13,価格情報の取り扱い

荷主、物流業者双方のために管理指標を設定する
①金額効果(コスト削減効果など)
②輸送品質(指定納期、時間達成など)
③保管品質(棚卸の精度、在庫実績値など)
④物流品質(製品紛失破損・物流事故発生の抑制度など)
⑤取引制度(請求行為の精度など)

サービスレベルアグリーメント(SLA)
サービス提供者とサービス委託者との間で契約を行う際に、提供するサービスの内容と範囲、品質に対する要求(達成)水準を明確にして、
それが達成できなかった場合のルールを含めて、あらかじめ合意しておくこと。
SLAは契約書と同等の効力を持ちます。
明確にするべき点
①サービス品質への要求水準の明確化
②サービス内容・提供範囲・水準と費用との関係の明確化
③運営ルールの明確化
SLAの記載項目
・前提条件(業務量、端末数、拠点数など)
・委託業務の範囲
・責任と役割の分担
・サービスレベルの評価項目(客観的で測定可能なもの)
・結果対応
・運営ルール