在庫管理方式の種類

在庫補充方式の分類


①定期定量補充方式
ほとんどない。


②不定期定量補充方式(補充点方式、発注店方式、ダブルビン方式等)
在庫量が決められた在庫量(補充点)を切ったら、あらかじめ決められ一定量を補充する方式。
安価で需要が安定しており、補充リードタイムが短い品目に適しています。
補充点=補充リードタイム中の平均出庫量+安全在庫=1日当たりの平均出庫量×補充リードタイム+安全在庫


③定期不定量補充方式
定期的に補充必要量を計算して補充する方式。補充量は一定ではない。
高価で需要量変動を予測できる品目に適しています。
補充量=〔(補充リードタイム+補充後の1補充間隔)の需要予測+安全在庫量〕-(現在の在庫量+補充手配済み量)
補充間隔(日)=365÷(年間総需要量÷補充量)


④不定期不定量補充方式(都度補充方式)
補充量や補充間隔を決めない方式。
・出庫が確定しているだけ補充 

受注生産品など
・一定に在庫量をもち、出庫したら出庫しただけ補充
一定に在庫量をもち、出庫されたらその数だけを補充手配する方式
・補充点と最大在庫量を設定し、補充点を切ったら現在の在庫量と最大在庫量の差を補充(ミニマックス方式)
出庫量の変動の大きい品目にむいています。

在庫の分類
<製造プロセス上での分類>
〇部品・材料在庫
〇仕掛品在庫
〇半製品在庫
〇製品在庫
〇商品在庫
製造プロセス上の在庫は、加工・組み立てを経るにつけ、付加価値が付きます。部品・原材料の状態で在庫するほうが、完成品の状態で在庫するのに比べ棚卸資産金額が低くなります。なので、在庫はできるだけ付加価値のつかない段階で持つのがよいということになります。

<流通過程での分類>
〇メーカー在庫
〇流通在庫

<在庫の保有期間(滞留期間)による分類>
保有期間の短い在庫は回転率が高く、在庫の鮮度も高くなります。
保有期間の長い在庫は回転率が低く、在庫鮮度も低くなります。
保有期間が長い在庫は、最終的に死蔵在庫となり損失を生む可能性が高くなります。

★在庫削減の方策
①小刻みに補充する(倉庫での作業コストとトレードオフ関係)
②補充リードタイムを短縮する(協力体制)
③在庫階層と在庫拠点を減らす(配送スピードとの関係)
④付加価値の付かない段階でもつ(リードタイムとの関係)