在庫管理

サービス率とは
需要に対して在庫を提供できた割合のことです。反意語は「品切率」です。
「サービス率=1-品切率」の計算式により求められるため、品切率が0%となればサービス率は100%となります。


在庫を持つリスク
①在庫品目の売価下落や品質劣化、陳腐化
②在庫品目の不良資産化による廃却損発生
③在庫に投資した資金の固定化と金利負担
④在庫保有コスト(荷役費、倉庫費、情報システム費)発生

安全在庫
安全在庫とは、欠品の発生を防ぐ最低限の在庫のことです。安全在庫の設定は時として過剰在庫につながることがあります。

在庫管理手法の役割
①在庫の状態を正確に把握すること
②在庫を過剰でもなく、品切れも起こさない適正な状態に統制すること

在庫補充の頻度
①不定期定量補充方式
在庫量が決められた在庫量(補充点)より少なくなったら、あらかじめ決められた一定量を補充するする方式。
比重の間隔は一定しないが、1回の補充量を大きくすると頻度は低く、小さくすると頻度が高くなります。


②定期不定量補充方式
定期的に補充必要量を計算して補充する方式。
補充の間隔は、毎日、週に2~3度、週に1度、月に2~3度、月1度などがあります。適正補充量と需要量を勘案して間隔を選択します。


③不定期不定量補充方式
補充点、定量補充量や補充間隔を決めない方式。その都度必要なだけ補充するので、都度補充方式ともいわれます。特売など販促イベントのために
在庫を準備することもこの方式に含まれます。

在庫費用係数
在庫費用係は、在庫金額に対し、1年間でどれだけ費用がかかるかの係数です。
品目や業種によって異なりますが、メーカーでは在庫金額の20%~30%といわれています。
1億円の在庫は、1年間で2,000万円~3,000万円の費用が(損失)を生むことになります。

在庫分析

在庫保有日数=在庫保有量/1日当たりの需要量
在庫保有日数は需要量の変動に敏感に変化するため、適正在庫量は在庫量そのもではなく、保有日数で設定することが多いです。

在庫回転率=年間の総需要量/在庫保有量
回転率が高いほど、在庫の流動性が高く、在庫という資産の効率が高いといえます。